頭のゆがみには大きく
3つのパターンがあります
赤ちゃんの頭のゆがみは頭蓋変形といわれ「斜頭症」「短頭症」「長頭症」の3つに分類されます。多くは向き癖や外部からの圧力によるものですが、まれに病的な変形が隠れていることもあります。気になる場合は、一度受診いただくことで、安心につながる適切な評価やアドバイスが可能です。
正常な頭のかたち
① 斜頭症
頭の一部が斜めにゆがみ、左右が非対称に見える状態です。主な原因は「向きぐせ」や、片側だけに圧がかかることだといわれています。頭の形だけでなく、あごや顔の左右差が目立つこともあります。
② 短頭症(絶壁頭)
後頭部が平らで、頭全体が横に広がって見える形です。長時間仰向けの姿勢でいることで、後頭部が圧迫されることが主な原因とされ、日本では比較的よく見られます。
③ 長頭症頭
頭が縦に長く、横幅がせまい形の変形です。早産で生まれた赤ちゃんやNICUに入院していた赤ちゃんによく見られ、寝るときの姿勢や頭への圧力が関係していると考えられています。
赤ちゃんの頭のかたち外来
Q&A
重症例では変形が残る場合もあります
軽度のゆがみであれば、成長とともに自然に目立たなくなることもありますが、程度が強い場合は逆に目立ってくることもあります。まれに病的な変形では外科的治療が必要となることも。赤ちゃんの頭はやわらかく変形しやすいため、早めの対応が大切です。
頭の骨が硬くなってしまうと、治療が難しくなります
頭の骨は生後6か月頃までがとくにやわらかく、矯正の効果が出やすい時期です。成長とともに骨が硬くなると、ヘルメット治療などでの矯正も難しくなるため、できるだけ早い段階での開始が望まれます。
Q
赤ちゃんが、ヘルメットの装着を嫌がりませんか?
多くの赤ちゃんはすぐに慣れ、普段通りに過ごしています
装着当初は違和感を覚える赤ちゃんもいますが、多くはすぐに慣れます。また、痛みがあるものではなく、装着中も普段どおりに笑ったり遊んだりすることができます。専門スタッフが丁寧に調整・サポートしますのでご安心ください。
当院では理学的指導とヘルメット療法で、頭のゆがみにやさしくアプローチしていきます。
赤ちゃんの頭のかたちが気になる方は、一度ご相談ください。